言語聴覚士って忙しい!?あまり知られていないタイムスケジュールの実際を紹介します!
こんにちは、
言語聴覚士(ST)の喜志です。
今回は、STの仕事に興味を持った方向けに、実際の私の働き方をご紹介します。
【要点】
〇STの一日のタイムスケジュールを詳しく紹介
〇STの仕事は文章を書くことが多く、
リハビリの量をこなしながら文章作成能力を磨く事が重要
<通勤>
私は自転車通勤をしていますが、
時々車で通勤することもあります。
職場が駅から離れているので、
公共交通機関を利用する場合は
もっぱらバス通勤です。
ちなみに服装は私服です。
TPOを弁えた服装なら、
カジュアルでも特に何も言われません。
スーツを着るのは式典や学会など、
公の場に出席する時ぐらいです。
毎日スーツで出勤している会社員の方々に比べたら、
気楽なモンです。
<業務を始めるまで>
ロッカーで“ケーシー”という仕事着に着替えたら、
リハビリテーション科の朝礼に出ます。
科内の連絡事項などのアナウンスはここで把握しておきます。
朝礼のあとは
訓練室の掃除と、
言語聴覚士のチーム内での申し送りを行います。
必要に応じて、
病棟の朝礼に出席することもあります。
<午前のリハビリ業務>
リハビリは
“単位”
と呼ばれる時間で区切って行います。
1単位が20分以上、
2単位だと40分以上
という具合です。
一人の患者さんは
最大6~9単位のリハビリを受けることができるので、
だいたい1件のリハビリは2~3単位で実施しています。
午前中だけで
だいたい9単位のリハビリを実施します。
途中に移動や準備の時間もかかるので、
時間は割と気にしながら動きます。
<昼食の時間の業務>
他の職種は、
12時から昼休みなのですが、
STは嚥下(飲み込み)のリハビリも行うため、
実際に患者さんが食事している場面を
評価しにいきます。
食べてる所をまじまじと見られていると、
患者さんも緊張するため、
できるだけ緊張感を周囲に与えないように
さりげなく見る時もあれば、
ベッドサイドで診察のように
問診しながら食べてもらうこともあります。
自分は昼食を食べていないので、
患者さんのごはんがおいしそうに見えてきます。
ガマンです…
<昼休み>
昼食がとれるのが13時を過ぎたあたり。
他の職種は午後の業務に入っているので、
食堂で静かに過ごせます。
休憩時間は雑誌を読んだり、
調べ物をしたり、
仕事を早く終わらせるために
午前のリハビリの記録を書いたりしています。
ちなみに私は、
必ず5~10分ほど昼寝をするようにしています。
これだけで午後の能率がかなり上がる気がします!
<午後のリハビリ業務>
午前と同じようにリハビリ業務を続けます。
午前と午後で
合計18単位のリハビリ実施を目指します。
職場によっては、
一定単位数をノルマとして言われることもあるようですが、
うちの場合は努力目標として言われるぐらいです。
このあたりは職場によってかなり違うと思いますが、
ある程度採算を合わせるためには、
やはり18単位は実績を上げる必要があるようです。
<カンファレンス>
16時になると、
多職種とのチームカンファレンスがあります。
患者さんごとに、
定期的に担当者が集まって、
今後の方針を検討します。
カンファレンスの空気は
メンバーによってかなり違います。
特に主治医の雰囲気は、
カンファレンスの空気に影響し易い気がします。
医者は司令塔ですからねぇ…
いろんなスタッフの意見を求める医者もおれば、
余計な意見は求めない医者まで、
さまざまです。
<事務作業>
ここからが大変です。
カンファレンスはだいたい10~20分ぐらいで終わるので、
残りの時間で事務処理をします。
リハビリの記録としては、
治療内容の記載、
実績の入力、
日報の作成
などがありますが、
これらは慣れてしまえば
さほど時間はかかりません。
むしろ、時間がかかるのはここから。
リハビリを行う上で
必ず作成する書類が山ほどあります。
毎日作るわけではありませんが、
一人の患者ごとに
“計画書”や
“報告書”が
多数あります。
特に、
STは報告書を作成することが多く、
文章をいかに早く書き上げるかが、
仕事の速さに直接影響します。
<退勤>
書類作成に時間がかかれば
19時を超えることもあります。
私は新人の頃に22時まで残業したことがありますが、
このあたりは文章作成能力を磨いて、
かなり短縮できました。
必要によっては、
ここから勉強会に参加することもあります。
その場合、
帰宅はだいたい10時を過ぎます。
<まとめ>
いかがだったでしょうか?
STの仕事は、
自分のペースで仕事を進めたい人にとっては、
割と働き易いと思います。
その日
その時に応じて、
働き方を自由に選択することができます。
特にリハビリに関しては、
自分の裁量で
治療・支援を考えていかなければなりません。
自由度が高い分、
責任も伴います。
代わりを果たしてくれる職種もありません。
それでも、
自分が努力した分、
患者さんに感謝してもられるので、
やりがいを感じる仕事だと思います。
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