STはなぜ勉強を続けるのか!?学会、講習会に参加し続ける理由
こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。
今日のST室でのやり取り。
ある症状について文献を調べていたところ、
新人の後輩STから、
「喜志さんみたいに結構勉強してる人でも、まだわからない事ってあるんですか?」
と声をかけられました。
わからない事ぐらいあるでしょうが(笑)
私の経験年数は8年。
職場での位置付けは中堅どころ。
新人から見れば、そこそこベテランに見えるらしいです。
実際、専門学校で習った知識と今までの臨床経験で、毎日の業務はこなせます。
そりゃ、
8年も続けていれば仕事には慣れます。
大抵の失敗は経験しましたし、
経験値の引き出しも増えたので、
新人の時に比べれば仕事の判断は早い方です。
ですが、
仕事の慣れと、
リハビリの質は、
また別のはなしと思っています。
私が座学で学んだ大半の知識は、
8年前に専門学校で得たものです。
その当時、
教科書には載っていなかった情報が、
今の教科書には載っている、
なんてことはザラにあります。
実際、
私が調べていた症状について、
私と話していた後輩STは概要を知っていました。
どこでその知識を得たのか訊ねると、
「専門学校で習った」
とのことでした。
こういう時、
ジェネレーションギャップを感じます。
医療の分野では、
最新の知見も3年経てば"時代遅れ"
私が知らない知識を
今の学生なら知っている場合もあります。
「もうそこそこの経験年数を積んだから、
自分はこの職場では十分通用する。」
なんて考えてると、
すぐに知識で後輩に追い抜かれます。
それは巡りめぐって、
自分が関わる患者様の不利益に繋がります。
自分の担当に当たった患者は"ハズレ"を引いた。
なんて言われるようでは、
プロとして失格でしょう。
だから、
ほとんどの医療者は、
経験年数に関係なく、
勉強を続けるのです。
恩師からの受け売りですが、
私は後輩を指導する時に必ず話していることがあります。
「どんな仕事でも、
3年続けなければ
自分がその仕事に向いているのかさえ
わからない。
まず1年間
目の前の仕事を必死にこなす!
そうすれば、
2年目は必ず、
1年目より仕事が楽にこなせる!
3年続ければ、
自分のスタイルを磨けるようになる!
8年もたてば、
周りからベテランとして扱われる!
その時、
"自分はベテラン"として振る舞うか、
"自分はまだまだ未熟だ"と思って行動するかで、
将来どんなSTになるかが決まる!」
毎年、
後輩に言いながら、
自分にも言い聞かせてきました。
自分は、井の中の蛙にはなりたくない。
職場内で通用するだけでなく、
色んな人に必要とされるSTになりたい。
そう考えて、
日々臨床に向き合いながら、
勉強を続けています。
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