医療分野の多職種連携~言語聴覚士と管理栄養士~

こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。


今回は、

言語聴覚士と管理栄養士の連携についてのお話です。

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病院では
複数の職種が同じ現場で働いています。

昨今では

"チームアプローチ"

"多職種連携"

といった言葉が表す通り、

複数の職種が目的を共有して
協働する事が求められます。

しかし、
理想を述べることと
現実に実行することは訳が違います。

(多職種連携についてはこちらの記事も参考にしてください)


実際の現場では、
言語聴覚士と管理栄養士はどのように連携しているのでしょうか?



〈リハビリと栄養は密接な関係〉

管理栄養士は
今の社会では色んな場所で活躍しています。

昨今の日本人は
健康志向が高く、

日頃の栄養管理にも
こだわる人が増えました。

"管理栄養士が監修"などと銘打った商品は
一種のブランドとなっています。


そんな栄養ですが、
実は現代リハビリとは
切っても切れない関係にあります。


例えば、
筋力増強トレーニング

既存の筋肉量のキャパシティを上回る運動を行うと、

筋繊維が千切れます。

この時の痛みが、
いわゆる筋肉痛と云われています。

千切れた筋繊維は修復されますが、

その時には
もとの筋肉よりも太くなります。

そうして筋肉量が増え、
より強い筋力が発揮できるようになります。


これが筋力増強トレーニングの原理です。

そして、
この千切れた筋繊維を修復する時に、

エネルギーやたんぱく質といった
栄養を消費します。

したがって、
筋力増強トレーニングをするなら、

栄養は必ず必要になってくるのです。


この理由により、

栄養が不足しているガリガリの人には
筋力増強トレーニングは禁忌です。

筋繊維を千切っても、
栄養が足りなければ修復出来ないまま、

逆に筋肉量が減少していくからです。


くれぐれも

痩せ細った人は、
無茶な筋トレは絶対に止めてください!

余計に痩せます。

それよりも
しっかり栄養を摂る方が優先です。



言語聴覚士と管理栄養士は仲が良い!?〉

言語聴覚士と管理栄養士は
もっぱら食事場面で協働します。

言語聴覚士は嚥下障害の人のリハビリを受け持つので、

口からどれだけ食べれるか?

機能回復に必要な栄養を
どのように確保するか?

等といった面で、
お互いに相談し合うことは多くあります。

実際の事例はこちらの記事も参照してください。


さて、

協働する事が多い言語聴覚士と管理栄養士てすが、

病院の中で仲の良い関係かというと、

どうも職場によってかなり傾向が異なるようです。


職種…というより、

個人のキャラクターのようにも思えますが、


言語聴覚士も管理栄養士も

結構
自己主張の強い人が多い気がします。


意見が合えば意気投合しますが、

見解の相違があれば、
どちらかが折れるまで
論戦が繰り広げられることに…


これは言語聴覚士と管理栄養士に限った話ではありませんが、

私達専門家は、
もう少し他の専門家の意見にも耳を傾け、

お互いに歩み寄る姿勢をもつようにした方が、

気持ちよく働ける職場環境を
作れるのではないか?

等と思っています。



言語聴覚士について もっと詳しく知りたい方は、
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