吃音のある大人は緊張し易い?頭の回転が速い?どもる人の性格について

こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。


このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」へ
「ことばの問題の専門家であるST」が
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。


今回は、
どもる人の性格について
お話します。

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<吃音と個人の性格は無関係>

世間一般では、
吃音の人には

「イケメン」や

「天才」が

多いという意見があります。


他にも、

「吃音の人は思慮深い」
とか
「頭の回転が速い」
とか…



あるアメリカの有名な教授が
講演で話していました。

「吃音に能力のアドバンテージはない」

だそうです。



実際、
吃音の原因は不明ですし、

そもそも個人の性格に作用するのかどうかも
分かりようがありません。


この手の話は、

「血液型性格判定」
みたいなものです。

医学的根拠はありません。





<子どもには”空気を読む”子が多い>

子どもの吃音の場合は、
印象レベルですが、
性格に傾向がある気がします。

たいていが、
親の言うことをよくきく
「いい子」
です。

外来に来るお子さんにも
「あまり手がかからない子」が
多い気がします。

大人の”空気を読む”のが上手い子です。


しかし、

吃音が出ている前提では、
それは「いい子」ではなく、
「小さな大人」です。


本来なら
自分の感情や考えを思いっきり表出するはずが、
そのような経験が不足している子です。

このような場合、
不足している経験を
充足させてやる必要があります。


※詳しくはこちらの記事 ↓↓







<コミュニケーションに対する苦手意識が強い>

私は外来で
何十人の吃音の当事者と
お話していますが、
性格に一定の傾向がある
とは思いません。

いかにも真面目そうな人

ヤンキーな人

目立ちたくない人

美意識の高い人

それぞれです。


しかし、

吃音に悩む人の多くは、
コミュニケーションの苦手意識を
強く持っています。

話す事への苦手意識から
「思慮深い」であったり、
「頭の回転が速い」といったような行動が
強化されやすいのかもしれません。

ただ、
「思慮深さ」や
「頭の回転の速さ」は
ほぼ吃音への悩みに向けられ、
本人の利益にはなっていない事が
多いようです。


これは、
”吃音者意識”に囚われている状態です。


いくら
「思慮深さ」や
「頭の回転の速さ」を
身に着けても、
”吃音者意識”を持ち続ける限り、
吃音の苦悩からは解放されません。

それこそ、
まるで信念のように
「コミュニケーションが苦手な自分」こそ
自分のアイデンティティのように
考える人もいます。


病院で行う吃音の治療とは、
この”吃音者意識”からの脱却です。

詳しくは、
私達STへご相談ください。





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