小学生になるまでに子供の吃音が治る可能性はどれぐらい？
こんにちは！
言語聴覚士（ST）の喜志です。
このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」へ
「ことばの問題の専門家であるST」が
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。
今回は、
子どもの吃音について
お話します。
私の臨床では、
「自然で無意識な発話への遡及的アプローチ（RASS）」
の考え方に基づいて、
吃音の訓練を行っています。
※詳しくはこちらの記事↓↓
小学生以下の子どもの
吃音に対しては、
環境調整法で
対応します。
この方法は、
子どもを取り巻く環境を
「吃音が悪化しにくく、
治り易い環境」に
整えて、
吃音が徐々に治っていくのを待つ
という方法です。
※詳しくはこちらの記事↓↓
今回は、
実際の臨床で
子どもの親御さんから
頂いた質問と
その回答について
ご紹介します。
<Q：来年、小学校に入学するまでに治りますか？>
A：症状が出なくなった状態が続いていたら、
そのまま治る可能性もあります。
環境調整法を始めると、
吃音の症状に
減少し始めるまでに
早くても半年は
かかるものと
思ってください。
多くの場合は
数年間かかります。
年長児から環境調整を始めたのであれば、
入学までに治るケースは
稀です。
就学の2～3ヶ月前に、
吃音の症状が全く出なった場合は、
そのまま治る場合もありますが、
入学をきっかけに
再発する場合もあります。
これは、
「逆戻り要注意期間」といって
症状が出なくなってから
一年間は
再発し易い期間であるためです。
※詳しくはこちらの記事 ↓↓
つまり、
治るかどうかは
子どもの条件によります。
数年前から環境調整を始めて
すでに「逆戻り要注意期間」に入って
しばらくたっているのであれば、
治癒と判断できる可能性もあります。
吃音について
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大人の対応で緩和させ易いのです。
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