習い事は本当に子どもが行きたがっているのか!?言語聴覚士が教える吃音の話

こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。


このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」
「ことばの問題の専門家であるST」
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。

今回は、
子どもの吃音について
お話します。

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私の臨床では、
「自然で無意識な発話への遡及的アプローチ(RASS)」
の考え方に基づいて、
吃音の訓練を行っています。

※詳しくはこちらの記事↓↓


小学生以下の子どもの
吃音に対しては、
環境調整法
対応します。

この方法は、
子どもを取り巻く環境を
「吃音が悪化しにくく、
治り易い環境」に
整えて、
吃音が徐々に治っていくのを待つ
という方法です。

※詳しくはこちらの記事↓↓


今回は、
実際の臨床で
子どもの親御さんから
頂いた質問と
その回答について
ご紹介します。




<Q:習い事は子どもが行きたがるから通わせていますが、ダメなのですか?>

A:子供が本当にやりたがっているのか、まず考えましょう


重要なことは
習い事が本人にとって
圧力になっているかどうか?
という点です。

「行かなければならない」
「やらなければならない」
と考えている習い事は、
子供の気持ちの表出を
抑えることになります。

これが吃音を悪化させます。

また
子供が一生懸命になりすぎている点にも
注意が必要です。
「頑張らなければならない」
「頑張ってほめられたい」
という状態も
だんだん本人に余裕がなくなり、
自分で圧力を掛けていることになります。

このような
背伸びした状態が続くことも
吃音を悪化させます。


習い事については、
お子さんが本当にやりたがっているかどうか?
という事を考えてみましょう。

親御さんは
「子供がやりたいと言ったからやらせたのであり、
無理矢理にやらせているのではありません」
と言われます。

ですが、
よく考えてみてください。

習い事の情報を持って来たのは
親ではありませんでしたか?

子供に
「○○があるけど見に行く?」
「ちょっとやってみる?」
などのきっかけを作りませんでしたか?

親の希望や、
「遊ぶ友達が得られない」等の心配が
隠されていませんでしたか?


最初は珍しくて面白そうなので
子供は「やりたい」と言うと思います。

しかし、
しばらくして習い事が嫌になったり
興味が薄れたりした時に、
「自分がやりたいと言ったのだから、
休んではいけません」
ということになっていませんか?


親が言わせているのではなく、
本人が”本当にやりたがっているもの”は、
存分にやらせてあげて頂いて大丈夫です。




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