家ではたくさん喋る子が、外では何も言えなくなるのは何故か!?言語聴覚士が教える吃音の話

こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。


このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」
「ことばの問題の専門家であるST」
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。

今回は、
子どもの吃音について
お話します。

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私の臨床では、
「自然で無意識な発話への遡及的アプローチ(RASS)」
の考え方に基づいて、
吃音の訓練を行っています。

※詳しくはこちらの記事↓↓


小学生以下の子どもの
吃音に対しては、
環境調整法
対応します。

この方法は、
子どもを取り巻く環境を
「吃音が悪化しにくく、
治り易い環境」に
整えて、
吃音が徐々に治っていくのを待つ
という方法です。


※詳しくはこちらの記事↓↓

今回は、
実際の臨床で
子どもの親御さんから
頂いた質問と
その回答について
ご紹介します。



<Q:家ではヤンチャなのに、友達には自分の気持ちを言えないのはどうしてですか?>

A:感情表出できる状態には複数の段階があるから


自分の意思を
表に出せるようになるためには、
その基礎にある
感情を出せる必要があります。

言葉で出すときも、
行動で出すときも同じです。

自分の意思を出しても
安全な相手には出しますが、
怖い相手には出せません。

よって、
自分の感情を
自宅以外の社会的な場面で
出せる状態になるまでには
複数の段階を踏む必要があります


① 最初は最も安全な母親

② 兄弟姉妹などの年下の家族

③ 他の家族

④ 安全な(おとなしい)年下の子供

⑤ 安全な同年齢の子供

→→→→さらに続く


だいたいが、
このような段階を踏んで
徐々に自分の感情を出せるように
なっていきます。

したがって、
家族(特に親)には感情を出せても、
家族以外の同年齢の子供に出せる段階には
まだ到っていない
と考えられます。




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