子供は友達と喧嘩をした方が良いのか!?言語聴覚士が教える吃音の話
こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。
このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」へ
「ことばの問題の専門家であるST」が
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。
今回は、
子どもの吃音について
お話します。

私の臨床では、
「自然で無意識な発話への遡及的アプローチ(RASS)」
の考え方に基づいて、
吃音の訓練を行っています。
※詳しくはこちらの記事↓↓
小学生以下の子どもの
吃音に対しては、
環境調整法で
対応します。
この方法は、
子どもを取り巻く環境を
「吃音が悪化しにくく、
治り易い環境」に
整えて、
吃音が徐々に治っていくのを待つ
という方法です。
※詳しくはこちらの記事↓↓
今回は、
実際の臨床で
子どもの親御さんから
頂いた質問と
その回答について
ご紹介します。
<Q:子供が友達とよく喧嘩をするようになり困っています>
A:幼少期のうちにどんどん喧嘩を経験させてください
環境調整を進めていくと、
今まで外ではおとなしかった子どもが
友達と喧嘩をするようになることは、
実はよくある事です。
幼児期に友達と喧嘩することは、
大怪我をしないかぎり
どんどん経験すべきと思います。
と言いますのも、
吃音が出ている子供にとって
友達と喧嘩できることは
「自己の強い感情や意思を外に出せること」
です。
幼児期の場合、
友達と喧嘩しても、
しばらくすると
また仲良く遊んでいる事が
多いと思います。
「もう絶対遊ばない」
と言い放っても、
数時間後や翌日には
また遊んでいることが
多いですよね。
本来
幼児期の人間関係は
そのように柔軟なものです。
きちんと仲直りできれば、
喧嘩は何も問題ない
と考えます。
また、
幼児期の力では、
手を出すような激しい喧嘩となっても、
大けがに繋がる可能性は
低いと思います。
喧嘩をすることで
相手に与える影響が少ないうちに
経験を積んでおくことは
大切なことです。
相手を攻撃すれば
反撃されます。
それにより、
自分の感情を
どの程度まで出せば
どうなるのか?
という経験を積む事ができます。
喧嘩を通して
他者への対応能力を
伸ばしている
と考えてください。
幼児期に喧嘩をしたことも無く、
幼児期に喧嘩をしたことも無く、
思春期に初めて大喧嘩をしたのでは、
けがの可能性や
周囲への影響などが
大き過ぎます。
吃音について
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