間接法では電話の場面をどう対応するのか?言語聴覚士が教える吃音の話
こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。
このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」へ
「ことばの問題の専門家であるST」が
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。
今回は、
吃音の訓練方法について
お話します。

私の臨床では、
「自然で無意識な発話への遡及的アプローチ(RASS)」
の考え方に基づいて、
吃音の訓練を行っています。
※詳しくはこちらの記事↓↓
成人の吃音に対しては、
年表方式のメンタルリハーサル法で
対応します。
この方法は、
吃音の症状をコントロールするのではなく、
自然で無意識な発話の経験を積み、
吃音者意識からの脱却を
目指す方法です。
※詳しくはこちらの記事↓↓
今回は、
実際の臨床で
当事者の方から
頂いた質問と
その回答について
ご紹介します。
<Q:電話が苦手ですが、メンタルリハーサルで電話の練習をするのですか?>
A:電話の場面だけなく、関連する全ての場面に対応します
電話で発話する場面だけでは不十分です。
最初から最後までの
一連の場面に
対応する必要があります。
例えば、
仕事で電話する場面の場合、
1)電話を掛けようと電話機に近づく場面
2)電話を掛けている場面
3)電話を掛け相手が出るまで待っている場面
4)掛かった先を確認する場面
5)自分の氏名を名のる場面
6)取り次ぎを依頼する場面
7)電話で質問、返答、お願い、催促する等
単純に考えても
1)電話を掛けようと電話機に近づく場面
2)電話を掛けている場面
3)電話を掛け相手が出るまで待っている場面
4)掛かった先を確認する場面
5)自分の氏名を名のる場面
6)取り次ぎを依頼する場面
7)電話で質問、返答、お願い、催促する等
単純に考えても
これぐらいの一連の場面が
あります。
この中のどれか一つの場面で
メンタルリハーサルがつまづくと、
後の場面は上手くいきません。
こういった細かい事を踏まえて
STはメンタルリハーサル法の
プログラムを作ります。
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