どもった時に、気にせず放っておくにはどうすればいいのか?言語聴覚士が教える吃音の話

こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。

このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」
「ことばの問題の専門家であるST」
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。

今回は、
吃音の訓練方法について
お話します。

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私の臨床では、
「自然で無意識な発話への遡及的アプローチ(RASS)」
の考え方に基づいて、
吃音の訓練を行っています。

※詳しくはこちらの記事↓↓


成人の吃音に対しては、
年表方式のメンタルリハーサル法
対応します。

この方法は、
吃音の症状をコントロールするのではなく、
自然で無意識な発話の経験を積み、
吃音者意識からの脱却を
目指す方法です。

※詳しくはこちらの記事↓↓


今回は、
実際の臨床で
当事者の方から
頂いた質問と
その回答について
ご紹介します。




<Q:ともった時に、何もしないで放っておくにはどうすればいいですか?>

A:自分の内の状態ではなく、外に注意を向ける

メンタルリハーサル法では
吃っても良いので、
言葉のことは考えず、
放っておくことが大切
と説明します。

「放っておく」とは
文字通り
何もしないことです。

そもそも、
「放っておくにはどうすれば良いのか?」
と考えること自体が
既に放ってない状態であり、
何もしていない状態では
ありません。

この行動は
発話に注目し、
「吃ってはいけない」と
発話症状を否定的に評価し、
だめだと判断している状態です。
そして
どのように意図的に対応したら良いのかを
一生懸命考えている行動です。

「どもった時にどうすればいいか?」
も同じことです。


何もしない状態の行動をとるには、
「吃っても良い」と納得することです。
つまり
「吃ってはいけない」とする行動を
止めることから
始めてください。


自分の話し方、
話した結果に注目し
分析すること、

体に力が入ってきた状態や
凄く汗が出てきた状態、

心臓がドキドキしている状態などの
自分の身体の状態への注目、

話している時と
その前後に
どうしようと焦る気持ち、

困った、
恥ずかしいという気持ち

これらに注意を払わないでください。

いくら注意を向けても、
吃音は悪くなるばかりで
良い方向へは向かいません。


具体的な方法としては、
「自分の外の状態に常に注意を向ける」
これを実践してください。

「ここに机がある」
「窓がある」
「目の前の○○さん、いつもより動いてるな」
などなど
自分の周囲にある状況の
ごく当たり前のことに
常に注意を向けてください。

これは
自分の内的状態のことを
忘れている状態です。

健常者は
このような発話行動をとっています。
それと同じ行動をとるわけです。

自分の内ではなく、
自分の外へ注意を向けてください。




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