吃音は何科を受診すればいいのか?最近の吃音外来の事情について専門家が解説

こんにちは!
言語聴覚士(ST)の喜志です。


このブログは、
「ことばの不自由さに困っている方」
「ことばの問題の専門家であるST」
言語療法の情報をお届けする事を
目的としています。


今回は吃音の診療科についてのお話になります。

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先日、職場の上司(理学療法士)から質問を受けました。

「吃音って何科に受診するの?」

さて、
どう答えたものか…

耳鼻咽喉科?

神経内科?

それとも精神科?

そもそも町の内科で診てもらえるの?

ここは正直に答えました。


「吃音に興味があるSTが所属している科です」


そう、

結局、吃音は未だに個人プレーの対応だと思います。

吃音の看板を掲げているような大病院を除くと、

一般的な診療科では、
まず吃音は診ていません。

小児科が辛うじてちょっと診ているぐらいでしょうか?


ほとんどは、
吃音に興味のあるSTが、
「自分が診るのでSTオーダーを出してください」と
所属の医師に依頼しているところだと思います。

実際、
うちの病院もSTオーダーを出しているのは
循環器内科の医師ですから、
吃音はまったくの専門外です。


吃音が診ているSTが所属しておれば、
診療科はどこでも構わないと思われます。




そうなると、
実際に吃音のことで受診しようと思うと、
吃音を診ているSTがいる病院を受診することが
得策となります。

そう、つまり…

吃音を診ているSTがどこにいるのかが分からない

というのが、
根本的な問題なのです。


この手の情報を、
何故か病院側は公表したがりません。

おそらく、
医師の専門外の領域について、
あまり干渉したくないのだろうと思います。

「吃音が診れます」
と看板を掲げれば、
まず予約が殺到するでしょうし、

それよりも、
脳血管障害の患者を1人診る方が
よほど健全な対応となるのでしょう。


これは完全に医療者側の理屈であって、
利用者の事を考慮していないと思います。

そう考えているSTの一部は、
保険の枠を飛び越えて、
「自費リハビリ」という分野で
吃音を診始めています。

病院の制約に縛られないという意味では、
吃音の自費リハビリは相性がいいのかもしれません。

自費リハビリを提供する事業所は、
積極的に「吃音を診れます」と発信しています。

吃音のことで専門家に相談しようと思ったら、
そのような事業所に相談するのも1つかもしれません。






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